パート1で書いてる通り、金額的にはかなり高額になる総合リフォーム屋(A)なのに、何故お客様の問い合わせが来るのか。
そして総合リフォーム屋(A)に頼むメリット、デメリットとは。
高額な総合リフォーム屋(A)に何故お問い合わせが来るのか。
それはずばり、ネームバリューです。
テレビのCMで見た事がある、よく看板を見かける、大手の系列だから、全てネームバリューですね。
ネームバリューの安心感でお客様はAの様な総合リフォーム屋さんにお問い合わせするのです。
そしてAに頼むメリットは似た様な理由の、安心感があると思います。
もう一つは、基本的に連絡事項や、ささいなトラブルなど、Aの担当者が全て行ってくれるのです。
一般のお客様からすれば、自宅のここは何屋さんがやるのかなど分からない事が沢山あると思います。
普段の生活の中でそれを調べて、連絡して、見積もりをしてとなると、お客様からすると、かなりの重労働になりますね。
各業者に値引きさせ、かつ15%程度上乗せした金額が、このAの担当者の給料、次の宣伝費、Aの利益、になるのです。
でもお考え下さい。ここからはデメリットのお話。
実際に工事をするのは、〇〇瓦店、〇〇塗装、内装屋〇〇、といった普通の、有名ではない、専門の会社さんが行います。
Aが実際にお客様の元へ来て、作業するなんてことはほとんど無いですね。
しかも、大手の仕事をする瓦屋さんが、たまにコンビニなどで見かける〇〇瓦店、の可能性も凄く多いです。
実際に僕達も数年前は、CMがバンバン流れてる様な超有名なハウスメーカーの仕事を数社こなしていました。
工事を行う人は同じなのに、頼む会社によっては金額にして四割くらいの差額が生まれるのです。
しかも実際に工事を行う業者は値段もかなりギリギリに値引き要求されているので、お値段以上のプラスαのサービスが行えません。
何日以内に工事を終えないと赤字だ。。
そんな焦りで職人はいい仕事は出来ません。
間違いなく無理です。
金額が安いので、質より仕事の早さを求めるのは当然です。生活出来ないですからね。
業者や職人も皆さんと同じで、その人達の生活があります。もちろんお金も掛かります。
色々な現場で職人さん達が声を揃えて言うのは
『こんな値段じゃ納得出来る仕事は出来ない』
じゃ受けなきゃいいだろう。そう思われますよね?
でも彼らにも生活があるため、生きるために仕事をこなすしかないのです。
こんな悪循環が現在の建築業界の実態です。
お客様にしてもマイナスにしかならない、こんな状態をどう打破すれば良いか、、
答えは次回。